真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)です。
通称・真如堂(しんにょどう)と呼ばれる。

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「涅槃の庭」。1988年、曽根三郎氏によって作庭。比叡山など東山三十六峰を借景とした枯山水。雄大な山並みと涅槃を表した石組が呼応。向かって左(北)を頭にしたお釈迦さまが右脇を下にして横たわり、その回りを弟子や生類たちが囲んで嘆き悲しんでいる様子が、石によって表現されています。特に大文字山の眺めがよい。場所によっては「大」の火床も少し見えます。白砂はガンジス川を、桧などは沙羅の林を表しています。

また、2010年に重森千青氏によって作庭された「隨縁の庭」は四つ目の家紋をモチーフに作られた和風モダンな庭。

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「随縁」とは、真実が縁に因って様々な現れ方をすることを言うそうです。庭は朝夕の光の当たり方、天候や季節などによって、様々な表情を表しますが、その本質が変わるわけではありません。

庭に使われている自然石は「チャート」石。境内に元々あったもの。京都では、石を拾えばほとんどがチャートといってもいいほどよく見られる石で、おそらく寺を造営する時などに地中から出てきたのでしょう。非常に堅く、昔は火灯石としてもよく使われました。黒や茶、白の小石、苔などの仕切りに使われている真っ直ぐな石は、玉垣や縁石などに使われていたのを再利用したもの。いずれも、重森氏が作庭に当たり、境内を巡って見出し、使用されたものです。

桜🌸もチラリ。

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これぞアートというお庭です。
コンセプトがしっかりしているのが、説得力があって良いです。


アクセス
〒606-8414 京都府京都市左京区浄土寺真如町82