借景の名庭園、正伝寺、「獅子の子渡しの庭」。春の桜と比叡山の美しい庭園の様子をご紹介します。

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正伝寺の沿革

正伝寺は1260年に宋より来日していた兀菴普寧(ごったんふねい)禅師が今出川に創建しました。1265年に帰宋した兀菴禅師の意志を引き継ぎ東巌慧安(とうがんえあん)によって西賀茂の地に移りました。

桜と比叡山の美しい庭

まずは、山門から参道の様子です。

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いよいよ、庭園の様子です。

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方丈の東に広がる比叡山を借景とし、白砂が敷きつめられた平庭に刈り込まれたサツキが南から七・五・三と並び「獅子の子渡し庭園」ともいわれる枯山水の庭園です。江戸時代初期の作庭で、南禅寺金地院などと同じように方丈の手前側を広くあけ、刈り込みを東側の塀に寄せる、この時代の典型的な構成となっております。大刈り込みの庭園としては岡山県の頼久寺庭園なども有名ですが、七・五・三の刈り込みはこの正伝寺以外ありません。

作庭者は江戸初期に小堀政一(遠州)が作庭した庭であるとの説もありますが、江戸時代に金地院から移設された方丈は伏見城の遺構でその時期から考えて、弟子の手によるものであろうと思われます。ちなみに、先の頼久寺庭園も小堀政一(遠州)の作庭と云われております。

では、その狩り込みを一つ一つ見ていきましょう。

まず、右手にあるのが七の狩り込みです。

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次に、真ん中にあるのが五の狩り込みです。

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そして、左手にあるのが三の狩り込みです。

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全体が見えるよう、斜めにも見てみます。

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サツキの先の白壁と七の狩り込みの東南にある杮葺きの門(勅使門)の屋根は、狩り込みの背景として味わいのある雰囲気を演出しています。

塀の向こうに桜がある。ワンポイント、アクセントとなっていてとても美しい景色です。塀の向こうにワンポイント桜があるというのは石が狩り込みになっていますが、龍安寺の石庭とも似た造りです。しかし、比叡山がある分、正伝寺の方が眺める庭としては美しいかも知れません。雲の流れて行く様子を楽しみながら、しばし眺めていたくなります。

春の桜の季節は京都は全国でも特に人気で混雑しますが、ここ正伝寺は市街地からは離れており、アクセスもあまりよくない為に、一人でのんびりと過ごすこともできるかも知れません。上賀茂神社などと合わせて是非訪れてみてはいかがでしょうか?

アクセス

〒603-8847 京都府京都市 北区西賀茂北鎮守菴町72



  • バスを利用する場合

    JR・近畿日本鉄道 京都駅から
    市バス9号系統 神光院前下車 徒歩約15分

    叡山電鉄・京阪電鉄 出町柳駅から
    市バス1号系統 神光院前下車 徒歩約15分

    地下鉄烏丸線 北大路駅から
    市バス1号系統、37号系統 神光院前下車 徒歩約15分

    京阪電鉄 三条駅 / 地下鉄東西線 三条京阪駅から
    市バス37号系統 神光院前下車 徒歩約15分

    阪急電鉄 河原町駅
    市バス37号系統 神光院前下車 徒歩約15分


駐車場 : 自家用車15台分 無料
拝観料 : 大人・大学生・高校生 400円 中学生 300円 小学生200円
拝観時間 : 9:00a.m.~17:00p.m.
電話 : 075-491-3259
公式サイト : なし