平安女学院大学「有栖館 」(有栖川宮旧邸)。歴史ある建物と「植治」11代目小川治兵衛作庭の白砂と緑の美しい庭園をご紹介します。

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平安女学院大学「有栖館 」の沿革

有栖川宮家は、伏見宮、桂宮、閑院宮、と共に「四親王家」と呼ばれた宮家の一つです。明治24年に有栖川宮旧邸の一部が現在地に移されまして、現在は平安女学院大学「有栖館」として受け継がれています。その後さらに、「植治」11代目小川治兵衛作庭により庭園が作られました。室内との高低さが大きかったため、庭の高さをあげるところから庭作りは始まりました。白砂と緑の美しい庭園となっております。

玄関棟前庭~「醍醐の花見」の子孫の桜~

有栖川宮旧邸内にあるしだれ桜は、1952年(昭和27年)堂本印象画伯の発案により、醍醐寺三宝院内の実生(みしょう)の桜を移植したものです。かつて太閤豊臣秀吉が「醍醐の花見」を催した当時の孫にあたると云われています。

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客間棟前庭~「植冶」作庭の名庭園~

「植治」11代目小川治兵衛作庭の様子です。まず、能舞台の床に写りこむ「床みどり」が目に入ります。「床みどり」というと岩倉の実相院や八瀬の瑠璃光院が有名ですがこちらも素敵です。近づくと、白砂と緑の美しい庭園が見えてきます。二つの灯篭がフォーカルポイントとなっています。歴史ある建物と現代の庭のコラボレーションです。こんな美しい庭園を歴史ある建物から眺めながら過ごせたら素敵です。

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客間棟建物~歴史ある建物を紹介します~

ここで、その歴史ある建物の様子もお届けしようと思います。

まずは、上段間の様子です。

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続いて、上段の間の脇にある付書院の様子です。

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能舞台の床の様子です。

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ヘリンボーンの素敵な床です。床下には甕が置かれ、能を演じる際に、床を踏む音が響く様に工夫されています。

そして、縁側の様子です。

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縁側は何故か素敵ですよね??日本ならではの文化ですね。

中庭~三つの棟の間の庭~

次に、「玄関棟」「客間棟」「住居棟」の間にある中庭の様子です。京都では珍しい広くて開放的な中庭です。

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第41回「京の夏の旅」のご案内

第41回「京の夏の旅」は平成28年9月30日迄となっております。この機会に是非訪れてみて下さい。

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  • 日程 : 2016年7月9日(土)~9月30日(金)

  • 時間 : 10:00~16:00

  • 料金 : 大人 600円、小学生 300円


アクセス

〒602-8013 京都府京都市 上京区烏丸通下立売北西角



地下鉄烏丸線「丸太町駅」。2番出口を上がり、御所に沿って北へ徒歩約3分

TEL : 075-213-1717

HP : http://www.heian.ac.jp