秋の紅葉と大文字山を借景にした美しい庭園の真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)、通称・真如堂(しんにょどう)と呼ばれる寺院の庭園をご紹介しますす。

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真如堂の沿革

真如堂は正式には真正極楽寺といいます。比叡山延暦寺を本山とする天台宗の寺院です。比叡山の戒算上人が984年(永観2)延暦寺の常行堂に安置された阿弥陀如来像を現在の近くの地にあった東三條女院の寝殿に堂荘厳をつくり安置したのが始まりです。応仁の乱のあと各所を転々、1693年(元禄6)現在地に落ち着きました。

本堂から書院迄の紅葉

まずは、本堂から庭のある書院迄の紅葉の様子をご紹介します。

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紅葉のモミジと灯籠、風情のある蹲が大変美しい風景を作り出しております。傍らに置いてある「真如堂」の文字がある瓦も味があります。

紅葉の美しい大文字山を借景とした庭

それでは、秋の紅葉と大文字山を借景とした庭「涅槃の庭」をご紹介します。

「涅槃の庭」は1988年、曽根三郎氏によって作庭されました。雄大な山並みと涅槃を表した石組が呼応しています。向かって左(北)を頭にしたお釈迦さまが右脇を下にして横たわり、その回りを弟子や生類たちが囲んで嘆き悲しんでいる様子が、石によって表現されています。白砂はガンジス川を、桧などは沙羅の林を表しています。

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もうひとつのモダンな庭

真如堂にはもうひとつの庭があります。2010年に重森千青氏によって作庭された「隨縁の庭」です。「隨縁の庭」は四つ目の家紋をモチーフに作られた和風モダンな庭です。背後にある仏堂に付けられた家紋に因んでデザインされました。

それでは、そのモダンな庭「隨縁の庭」をご紹介します。

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「随縁」とは、真実が縁に因って様々な現れ方をすることを言うそうです。庭は朝夕の光の当たり方、天候や季節などによって、様々な表情を表しますが、その本質が変わるわけではありません。

庭に使われている自然石は「チャート」石。境内に元々あったもの。京都では、石を拾えばほとんどがチャートといってもいいほどよく見られる石で、おそらく寺を造営する時などに地中から出てきたのでしょう。非常に堅く、昔は火灯石としてもよく使われました。黒や茶、白の小石、苔などの仕切りに使われている真っ直ぐな石は、玉垣や縁石などに使われていたのを再利用したもの。いずれも、重森氏が作庭に当たり、境内を巡って見出し、使用されたものです。

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これぞアートというお庭です。
コンセプトがしっかりしているのが、説得力があって良いです。

いかがでしたでしょうか?秋は紅葉と2つの庭が楽しめる真如堂。是非この時期に訪れてみて下さい。

アクセス
〒606-8414 京都府京都市左京区浄土寺真如町82



バスを利用する場合
市バス 真如堂前/錦林車庫前下車 西側へ徒歩約8分

拝観時間 : 9:00a.m.~15:45p.m.
拝観料金 : 大人500円 大学生500円 高校生300円 中学生200円 小人無料
TEL : 075-771-0915
公式HP : http://shin-nyo-do.jp/